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【シネマパラダイス】長澤まさみの“清純派脱皮”願望がヒシヒシと伝わる… 母親と息子のゆがんだ8年間に迫る衝撃作! 「MOTHER マザー」

 17歳の少年が祖父母を殺害して金品を奪い、懲役15年に処せられた。事件は実の母親が犯行をうながしたのでは…。2014年に埼玉県で起きた事件の実話をもとに、母親と息子のゆがんだ8年間に迫る大森立嗣監督の衝撃作。上映時間126分。3日公開。

 定職を持たずその日暮らしの秋子(長澤まさみ)は息子の周平(幼少期は郡司翔、少年期は奥平大兼)と実家に行き、両親(たかお鷹と木野花)に借金を頼むが追いだされる。飲んだくれてゲームセンターにいた秋子はホストの遼(阿部サダヲ)と出会い、周平をアパートに残して遊び歩く。やがて秋子は妊娠して遼に捨てられ、両親に絶縁された。5年後、秋子は相変わらず遊び歩き、学校に行かないまま17歳になって妹の世話をする周平は児童相談所の亜矢(夏帆)と知り合う…。

 【ホンネ】男がいれば男に寄りかかり、男に捨てられると息子に寄りかかる。あげく息子に両親を殺害させる母親がリアルで、気持ちがいいとはいえない。そんなヒロインを体当たりで演じた長澤まさみの、清純派脱皮願望がヒシヒシと伝わってくる。(映画評論家・おかむら良)★★★★

 ★5つで満点

 ☆=星半分

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