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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】令和における「芸の肥やし」否定論 “下半身事情”の曖昧さが芸能の役に立ったか? (2/2ページ)

 分かっていないと私は冷笑した。今の若手芸能人がつらくて、昭和が楽チンなわけではない。確かに前記したような芸能人の下半身トラブルなどは昭和芸能ではセーフであった。ネットやデジタル映像がなかったから表面化しなかったが、もっとひどい話や噂も多数見聞している。

 「芸の肥やし」とはよくいうが、下半身事情に対する曖昧さが、芸能の役に立ったかといえば疑問がある。

 事実、芸能も時代とともに進化している。昨今の若手の芝居を見ていても、トレーニング方法の進化もあるが、なんて器用なんだと思うことが多々あり、自分が20代のときに彼らほどのことができたのかと問われれば逃げ出したくなる。

 SNSの進化から、個人の力だけでも芸能事務所を凌駕することもあるとあって、分母が増えるという過当競争にもなりかねないが、可能性の扉は桁外れに増えている。

 海外進出のルートも増え始め、私たち世代からしたらうらやましい限りの時代である。可能性の増量はリスクも伴うのは当たり前だ。

 「一発アウト」の足の引っ張り合い時代である。何かを目指すのなら、徹底した自己防御も必然だろう。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。

 88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。

 『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に4話から、「探偵・由利麟太郎」(フジテレビ/関西テレビ系)には4、5話に出演する。

 YouTube公式チャンネル「大鶴義丹の他力本願」も随時更新中。

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