記事詳細

【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】酒癖から見る人生 「命知らず」で売っていた知人が極端に神経質に (1/2ページ)

 商売柄か、関わった他人さまの内にあるものを必要以上に勝手に想像しては、それを膨らませてしまう悪癖がある。それが良縁であれ、トラブルであれ、相手さまの思いや背景を勝手に想像しては、短時間で物語化してしまうのだ。

 もちろん他人さまの人生劇場へ偏見に満ちた妄想でしかなく、正解率も保証外なのでほとんど口外することもない。だがどうしても、こんな言葉が頭を過ぎていく。

 「この御方は、今日の今まで何をしていたのだろう」

 私の父とも親交があったので名前は伏せるが、昭和の某有名文学者は作家のドラマツルギー(作劇法)に限界を感じ、究極の物語を求めて「のぞき」的な取材に走ったという逸話がある。起承転結など何もない、単なる日常にこそ真実のドラマがあるということらしい。私の悪癖などはそのレベルに達してはいないもの、近い趣向であるかもしれない。

 また大概の人間というのは、不用意に他人から「人生劇場」を見られるのを嫌がるものである。おそらくそこには、個々の「弱点」に関するものが含まれている故に、それを知られることを本能的に避けるのであろう。互いに信頼を深めるまで、それを小出しに開示していくのだ。

 だが、それでは時間がかかり過ぎるので、それを短略化するのが「アルコール」であろう。精神状態を特殊な状態にすることにより、本能の警戒心レベルを落とすという数千年前より使われている手法だ。

関連ニュース