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【シネマパラダイス】リオ五輪金メダリストを追ったドキュメンタリー 「オーバー・ザ・リミット 新体操の女王マムーンの軌跡」

 13メートル四方のマット上でリボンやボールを使って競技をする新体操は、1984年のロサンゼルス大会からオリンピックの正式種目になった。2016年のリオ五輪で、新体操個人総合で優勝したのはロシア選手のリタことマルガリータ・マムーン。彼女をポーランドの女性監督マルタ・プルスが粘り強く追ったドキュメンタリー映画。上映時間78分。10日公開予定。

 リタを指導するのは2人のおばはん鬼コーチ。1人はつきっきりで練習を見守り、優勝するとハグしまくるアミーナ・ザリボア、もう1人は「クソ!」が口癖のイリーナ・ヴィネル。足が痛いというリタに彼女らは「どこも悪くないアスリートなんかいない」と練習に追い立てていくのだ…。

 【ホンネ】メダル獲得のための練習がすごすぎるうえ自由がなく、リタはがんで闘病する父親を見舞うこともできない。癒やしは競泳選手の恋人だけで「よく続けられたねー」と同情した。優勝の翌年、リタがさっさと引退したことも納得なのだ。(映画評論家・おかむら良)★★★半

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