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【シネマパラダイス】人はひとりでは生きられないことを描いた佳作 「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」

 2019年4月に開催されたサウス・バイ・サウスウエストという映画祭で観客賞を受賞して注目されたものの、8月の全米公開時はわずか17館のみ。しかし6週目には1490館に拡大していたというロードムービーだ。上映時間97分。7日公開。

 他人の獲物をくすねていたことがバレて地元を追われた漁師のタイラー(シャイア・ラブーフ)と養護施設から脱走したダウン症の青年ザック(ザック・ゴッツァー・ゲン)は偶然出会い、一緒に追っ手から逃げる旅を始める。ザックを探しにきた施設の女性看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)も加わり、ザックが入学したいと願い続けるプロレスラーの養成学校を目指して車を走らせる。だがようやく見つけた養成学校は閉校していた…。

 【ホンネ】いいかげん男のタイラー、プロレスラー一直線のザック、真面目女子のエレノア。最初は対立と口げんかが多かった3人が、ザックの夢に刺激されて自分の夢を語り、だんだん親しくなっていく。ひとりでは生きられないことを描いた佳作。

(映画評論家・おかむら良) ★★★☆

 ★5つで満点

 ☆=星半分