記事詳細

【ぴいぷる】地味でニッチな物語を描くことが大好き! 脚本家・上田誠 「恩人は佐々木蔵之介さん」京都の老舗の後継ぎ、似た境遇 (1/3ページ)

 「マジンガーZの格納庫の見積りを出せ!」

 2003年、人気ロボットアニメの格納庫を“大まじめ”に設計した建設会社「前田建設」の土木技術者たちの実話を描いた映画「前田建設ファンタジー営業部」(31日公開)の脚本を手掛けた。

 「まさか映画化されるとは…。脚本を頼まれたときは驚いた」と言うが、13年にこの物語は舞台化されている。舞台版の脚本も書いたが、「ヒーローは登場しないし、派手さもないから映画向きではない」と思い込んでいたのだ。「でも、こういう地味でニッチ(隙間)な物語を描くことは大好きなんです」と笑う。

 前田建設広報グループの若手社員、ドイ(高杉真宙)は、上司のアサガワ(小木博明)に突然、こう聞かれる。「マジンガーZの格納庫は作れるか」。戸惑う部下に、「建設会社が培ってきた技術で格納庫を作るぞ!」とアサガワは社内で宣言するが…。

 総工費約72億円-。同社のホームページで公開された数字を見て世間は驚いた。以来、“地味で固い”というゼネコンのイメージは一変した。

 「アニメの空想の格納庫を設計するために、何人もの技術者たちが本気で議論を交わす。この姿は、芝居のために激論する劇団員にとても似ているな、と思いました」

 同志社大学1年のときに創設した劇団「ヨーロッパ企画」の脚本家兼演出家として、約20年にわたり同劇団の全作品の戯曲を執筆してきた。当時、学生3人で立ち上げた京都の小劇団が今ではチケットが即、完売する人気劇団に成長。舞台のほか、映画やテレビドラマの脚本依頼が殺到する人気脚本家に。劇団メンバーからも映画やテレビに引っ張りだこの人気俳優が生まれた。

関連ニュース