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【織田哲郎 あれからこれから】昨今の音楽業界のような「闇鍋」紅白 氷川きよしの“集約”は圧巻でした (1/2ページ)

 あけましておめでとうございます。

 とっくに2020年の世の中は動き始めている中で、今さら感はありますが、『あれからこれから』を今年もよろしくお願いします。

 ところで。2019年の日本レコード大賞はFoorinの「パプリカ」でしたね。そこは異論の少ないところかと思いますが、ノミネートおよび優秀作品賞などを見るに「嵐いないじゃん?」「髭男は?」「アニソンないやん」などなど、人それぞれ納得いかん! と感じる方もいらっしゃるでしょう。

 とはいえ、いまや音楽業界と一言でいっても、演歌からパンク、メタル、テクノ、アニソンにアイドル、その他いろいろと、特に主流、傍流ということもなく、それぞれがそれぞれの場所でしっかり根付いて花開いている、そんな時代です。どう比較してそこに優劣をつけるのか、というのも難しい問題です。今やCDの売り上げというものさえ、楽曲がどれだけ世の中に愛されているかという指標にはならない時代ですから。

 昭和の時代は明確に主流としての歌謡曲、それに対抗するカウンターカルチャーとしてのフォークやロック、という構図がありました。主流が明確でこそ、カウンターカルチャーの熱気が高まるという要素もあります。巨人が強ければ強いほど、アンチ巨人の人たちが燃えるというわけですね。

 ですが、今は世界的な傾向として、音楽において明確に主流と呼べるものも、カウンターカルチャーと呼ぶべき存在もありません。かつては明らかに日陰者的扱いだったアニメ系が、いまや日本が世界に誇る文化であったりします。こういった音楽ジャンル的には百花繚乱ともいうべき状態の象徴として、2019年の紅白歌合戦は、私にはとても面白かったです。

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