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【中本裕己 エンタなう】心臓をえぐるような悲痛な叫び! ホラー映画の金字塔「シャイニング」の40年後を描く 映画「ドクター・スリープ」

 スタンリー・キューブリック監督、スティーブン・キング原作による映画史に残る傑作ホラー「シャイニング」。その40年後を描いた映画「ドクター・スリープ」(公開中)は、相当ハードルが上がった状態ながら、期待を裏切らない。前作を復習してから見た方が10倍楽しめるが、見ていなくても恐怖は十分伝わるだろう。

 幼い頃、閉じ込められた冬山のホテルで、狂気に目覚めた父親から殺されかけ、生き延びたダニー(ユアン・マクレガー)。すっかりオッサンになったが、トラウマを抱えながら孤独に生きていた。ある日、自分と同じ不思議な力“シャイニング”を持つ少女アブラ(カイリー・カラン)からメッセージが届く。周囲では、奇怪な児童連続失踪事件が起きていて、彼女はその凄惨な現場を目撃。2人は悪の力に導かれるように事件の謎を追う。少女のぶっ飛んだ潜在能力が痛快だ。

 やがて、例の音楽とともに、あの禁断のホテルに足を踏み入れる。上映時間は152分もあるのだがホテルの場面は、片時も目が離せない。かつて父親がドアの隙間から顔を出して脅した名シーンへのオマージュも。全般に視覚的なグロさは少なめだが、心臓をえぐるような悲痛な叫び声は、完結編として上出来。

 監督・脚本はNetflixでキング原作の映画「ジェラルドのゲーム」も手がけるマイク・フラナガン。秒単位の映像にこだわり抜いたキューブリックより、ストーリーに重きが置かれた感じだ。(中本裕己)

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