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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】ネットはメディアのメインストリーム! 様変わりする芸能界の“基本方程式” (1/2ページ)

 先日、超ベテラン芸能裏方関係者「某氏」と酒を飲む機会があった。

 そんな世代の偉い方たちは10年ほど前までは「ネット系」の話題にはあまりビジネス的興味を示さなかったが、昨今では様子がまったく違う。

 それを極端に示すのは若い世代では、「ネット系」という言葉自体が死語なのである。理由は簡単だ。メディアとしてのメインストリームはすでにネットなので、マイナー的ジャンルを意味する「系」という言葉は今やふさわしくないのだ。テレビを見ない若い世代からすると、逆に「テレビ系」「雑誌系」「新聞系」というほうが正しいかもしれない。

 大学4年の娘に聞いても、やはりマスメディアへの就職は、私たちバブル入社世代が抱く「超花形」ではすでにない。

 「某氏」の言葉で印象的だったのは、昭和の時代なら、一般人では逆立ちしても「門前払い」されていたテレビや映画、雑誌などの芸能メディアに、直接に営業できる「特権」を持つことが、芸能界の力学における基本方程式であった。

 しかし今のSNS時代は、ちょっとしたテレビ番組や雑誌の販売数と対等の視聴者数を持っているSNSはあふれるほどある。理論的には、誰もがテレビ局と対等の発信力を持つ「局」を、スマホの中に持っているということなのである。

 そしてそれらに出演するのには、誰の「許可」「忖度」「こびへつらい」も要らないのだ。

 これは「局」を独占して、何百万人と視聴者がいるメディアに露出できる「特権」を独占していた芸能界の力学としては一番困ることだろう。

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