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【ぴいぷる】歌舞伎俳優・中村隼人が語る“主役の重み” 「今サボると、年を取ってから大変なことになる気がします」 (1/3ページ)

 父に中村錦之助、大叔父に故萬屋錦之介を持つ歌舞伎界のプリンスだ。新橋演舞場で上演中のスーパー歌舞伎II『新版オグリ』では、4代目市川猿之助とともに主役の小栗判官、そして遊行上人を交互に演じて客席を沸かせている。

 「以前に猿之助さんと食事したとき、『オグリを一緒にやりたい』とは言われていたんです。でも本当に実現するとは夢にも思っていませんでした。歌舞伎の一座、しかもスーパー歌舞伎を主役として率いるなんて」

 大抜擢(ばってき)の伏線は、昨年の新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』だ。主人公のライバルで原作漫画屈指の人気キャラクター、サスケを好演。このとき猿之助から、「これで座頭の重みが分かるね」と声をかけられたという。

 「そう言われて、僕も少しは分かったつもりでした。でも今回は1人で3幕を芝居で引っ張っていくので、責任は重い。この経験は自分にとって大きなチャンスになるはずです」

 オグリは武芸と学問に通じた眉目秀麗の主人公、小栗判官の数奇な運命を描いた物語で、スーパー歌舞伎では1991年初演。創始者の市川猿翁(当時は3代目市川猿之助)もお気に入りの作品で、「『オグリ』はわれながら実にうまくいったと自負している」とのコメントを98年再演時の公演パンフレットに寄せているほどだ。

 「小さい頃にビデオで見てはいたんです。でも今回の再演に当たって改めて見直して、20年以上前によくこんな斬新な演出ができたなと驚きました。歌舞伎を生まれ変わらせた猿翁さんは本当にすごい」

 スーパー歌舞伎IIには2015年『ワンピース』から参加。ど派手で型にはまらない一座の舞台演出は、プリンスに多大な影響をもたらしているようだ。

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