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【勝負師たちの系譜】豊島将之が棋界唯一の三冠! 平成生まれの名人は初 (1/2ページ)

★名人戦(2)

 今期名人戦は挑戦者の豊島将之二冠が、佐藤天彦名人(いずれも当時)を4連勝のストレートで下し、初の名人位に就いた。平成生まれの名人も初である。

 このあっけなさには、棋士だけでなく、ファンの方々も大いに驚いたようだ。

 改めて今期、豊島の名人への道をたどってみると、昨年のA級順位戦が始まった6月時点はまだ、豊島は無冠の八段だった。

 翌月に初タイトルの棋聖を、9月にはフルセットの末王位を奪取し、たちまち二冠に。そして順位戦も最終局時点で7勝1敗と、勝てば挑戦者という状態で迎えた。

 昨年も同じ状況だったが、最終局で敗れて羽生善治竜王(当時)に並ばれ、挑戦権を持って行かれたが、今年はしっかり勝って挑戦権を得た。

 名人戦第1局は例年通り、東京・目白の「椿山荘」から始まったが、この初戦で珍事が起きた。

 名人が先手で角交換腰掛銀に誘導し、早々に仕掛けたのだが、桂損が無理だったようで、先手が1日目の午後早々、千日手で逃れたのだった。

 結局第1局は、2日目に1日で決着をつけることになったが、先手番が豊島に渡り、佐藤の得意とする相横歩取りをうまく封じた豊島の完勝となった。

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