記事詳細

【BOOK】笑いのツボは世界共通? 海外嫌いの噺家が欧州へ…12日間の珍道中 柳家喬太郎さん『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』 (1/3ページ)

★『柳家喬太郎のヨーロッパ落語道中記』フィルムアート社 1900円+税

 8年前に始まった年1回の落語家の欧州派遣公演ツアー。2017年11月ツアーは人気落語家の柳家喬太郎が指名を受け、その顛末が今作となった。北欧など4カ国を回る12日間の旅。海外嫌いの喬太郎を中心に春風亭正太郎らも加わった一座の“北欧珍道中”は果たして平穏無事だったのか。(文・高山和久 写真・酒巻俊介)

 --デンマーク、アイルランド、イングランド、アイスランドなどへの欧州公演でしたね

 「公演ツアーをコーディネートするドイツ人女性のクララ・クレフトさんから、候補として白羽の矢が立ったのですよ。私の海外経験は、二つ目の頃にクルーズの仕事で韓国の済州島に2、3時間上陸しただけですからねぇ。海外ではロクな目に遭(あ)わないと決めつけていましたが、アイスランドでは神秘のオーロラが見られるかもしれない。この機会を逃す手はない。面白いんじゃないかって、心が動きました」

 --渡欧前から演目は決まっていたのですか

 「訳す必要があるので、事前に(公演ツアーへ)行く仲間と過去の演目と照らし合わせて相談しながら決めました。海外でも内容が通じやすい演目を意識してセレクトしようと思ったので、『動物園』とか、ふり(しぐさ)が派手で多いネタも考えましたが、やっぱり落語というパフォーマンスを理解してもらわなければならない。最終的には登場人物が泣いたり笑ったりするところを一緒に共有してもらえそうな噺(『寝床』『うどんや』)を選びました」

関連ニュース