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【新橋のネクタイ巻き TV視てますか?】“二枚目半”の福山雅治より輝く“顔芸”の三上博史 「集団左遷!!」

 別にディスる意図はないが、今季のTBS日曜劇場『集団左遷!!』は“珍作”の部類に入るのではなかろうか。

 同じ池井戸潤原作でも『下町ロケット』は続編を放送したのに『半沢直樹』はいつまでたってもナシノツブテの日曜劇場が、暴投の危険を冒して大変化球を放ってきた。

 江波戸哲夫の『新装版 銀行支店長』と『集団左遷』が原作。あれっ? 『集団左遷』は不動産会社の大リストラの話ではなかった? 何が何でも“銀行もの”に仕立てて『半沢直樹』続編待望論のホコ先をカワそうというコンタンか。

 『半沢直樹』は東京第一銀行西大阪支店と東京本店が舞台だった。『集団左遷!!』の舞台は廃店が決まっている三友銀行蒲田支店。その支店長に福山雅治が昇格するが、廃店計画を断行する本店常務(三上博史)の指示は「頑張るな」。そう言われても熱血漢の福山は“頑張らない”でいることができない。結局、支店員たちと必死で“頑張る”様子が描かれる。

 働き方改革が声高に叫ばれるご時世。同じTBSの火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』こそが“時流”を踏まえていることは明白。だからか、おそらくはその裏の裏をかく形で、二枚目の福山に、あえて二枚目半の演技をさせている。

 副支店長は香川照之。日曜劇場に出るたびに数々の“顔芸”を見せてきた彼が、本作では毎日17時半になると「わたし、定時で帰ります。」と退社する。ちなみに福山主演のNHK大河『龍馬伝』で、香川は三菱銀行の前身を創業した岩崎弥太郎を演じていたっけ(「三友銀行」は三井住友?)。

 で、今回の“顔芸”大将は三上博史で決まり。第3話の冒頭に突然、常務自ら“蒲田”支店に現れ、シン・ゴジラそっくりにほえていた。第3話の最後には福山と香川が多摩川の土手で競走したが、映画で破壊された丸子橋は健在だった。(新橋のネクタイ巻き)

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