記事詳細

【ぴいぷる】奥田瑛二、洗い流した“格好いい俺” 9日公開の映画「洗骨」主演で“ごく普通の男”役に (1/3ページ)

 時代劇の武将や僧侶に茶人。現代劇の医師や検事に刑事、画家…。さまざまな役柄を演じ分けながら、渋い演技派俳優としての地位を築きあげてきた。

 「俳優としてもう一度、原点に立ち返るようなキャラクターを演じたい。今がそのラストチャンスの時期かもしれない…」

 そう考えていた頃に“ごく普通の男”の役柄の出演依頼がきた。

 沖縄古来の葬式の風習を題材にした映画「洗骨」(9日公開)で、妻を亡くしたショックで酒浸りになり、自堕落に生きる夫の役を演じた。

 「情けない夫で、子供たちから見たらダメ親父の役。なぜ、俺なのか」

 出演を依頼してきた監督に、その理由の真意を確かめようと、自宅近くの喫茶店で会った。

 「理由はあなたの目。瞳の奥底にある悲しみを演じてほしい」

 こう監督に言われ、心が動いた。

 「悲しい瞳か…。俳優人生の集大成として演じられるかもしれない」と出演する決意を固めた。

 監督は、沖縄出身の照屋年之。お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリだ。

 沖縄の離島、粟国島に住む信綱(奥田)は妻(筒井真理子)を失い、途方に暮れていた。長男(筒井道隆)と長女(水崎綾女)はそんな父に愛想を尽かす。島には、死者を火葬せず、4年後、遺体の骨を遺族で洗い清める洗骨の風習が残っていた…。

 「『まだ“格好いい奥田瑛二”が残っている!』。撮影初日のファーストテイクで、いきなり監督からこう言われましてね」

関連ニュース