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【ぴいぷる】バイオリニスト・三浦文彰、弾き継ぐ“クラシック愛” (1/3ページ)

 不穏な旋律。タッチこそ軽やかだが、何かを予感させる調べにいきなり引き込まれ、気づけば聴き入っている。

 NHK大河ドラマ『真田丸』のメーンテーマ。そのバイオリン・ソロを担当した。

 「オーケストラでもバイオリンから始まる曲は少ないので、インパクトを大事にしました。作曲した服部隆之さんに『戦に向かう、土臭い感じ』というイメージをもらって」

 レコーディングは指揮者の下野竜也さんの準備が完璧で、「4回通しただけでした」と振り返る。

 コンサートは常に満席。人気、実力を兼ね備えるバイオリニストが今度は、ウィーン国立バレエ団の芸術監督、マニュエル・ルグリ氏を加えた一流バレエダンサーたちと共演する。ルグリ氏は、パリ・オペラ座バレエ団での伝説のエトワール(ダンサーの最高位)だ。

 「バレエは、オーケストラや録音された音楽で踊ることが多いけど、今回はバイオリンとピアノだけで、演奏する僕らの目の前を踊る。僕にとってもお客さんにとっても貴重な体験です。ピアニストの田村響さんと僕のソロもあり、音楽メーンでも楽しめます」

 「踊りが素晴らしく見とれてしまう」ことがやや心配(?)だが、同様の公演は経験済み。「どこで音を切るか、どこまで音を伸ばすか。タイミングの難しさは想像がつきます」と心を躍らす。

 両親もバイオリニストという音楽一家。10歳の時、20世紀の巨匠が映像で蘇るDVD『アート・オブ・ヴァイオリン』を見て、大好きだった野球ではなく「バイオリニストになる」と決意した。

 以後、毎日3時間、弾き続けた。

 「中学2年の時、母とケンカして『家出する』と飛び出したけど、1時間後に『バイオリン忘れた』って帰って。それだけ、当たり前の存在でした」

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