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【ぴいぷる】十朱幸代、咲き続ける人生 初著書で過去の恋愛言及も「冷静に正直に」 (3/3ページ)

 恋愛と仕事の二者択一を迫られたとき、仕事を選んできたことも明かした。

 「やっぱり女優として一人でもご飯を食べていけるようになりたい、という気持ちはありましたね」。それは母の教えでもあった。

 軽井沢での執筆の疲れを癒やしてくれたのはペットのメスの豆柴。名を「きらら」というが、「ノーベル平和賞受賞者のマララ(ユスフザイ)さんからイメージして付けたんです」。

 そこにも強い女性という“意志的”なものが表れていそうだ。お嬢様的な風貌ながら、実は意志は強く、自立した女性のエネルギーに満ちている。

 この出版を機会に「エッセーなどの執筆を増やすのか」と聞いてみたら、「私は本業で勝負したいんです」と語気を強めた。

 野暮を承知で「恋愛もしたいと書かれてた」と水を向けると、「それはちょっとリップサービス、ふふふ」。

 ドキッとした。このミステリアスな笑顔ならまだまだ…。(ペン・竹縄昌 カメラ・酒巻俊介)

 ■十朱幸代(とあけ・ゆきよ) 女優。1942年11月23日、東京・日本橋生まれ。76歳。俳優・十朱久雄さんの長女。幼いころ奈良市で育つ。このとき近所に暮らす中村メイコさんとの交流が始まった。8歳からは東京暮らし。NHK連続テレビ番組『バス通り裏』の「元子」役でデビューし、茶の間の人気を博す。その後テレビ、ラジオ、映画、舞台とあらゆる演劇シーンで活躍。ブルーリボン賞の主演女優賞を1980年『震える舌』と85年『花いちもんめ』で、2回受賞。日本アカデミー賞では優秀主演女優賞を5回獲得するなど受賞多数。2003年紫綬褒章、14年旭日小綬章。

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