記事詳細

【フリーアナウンサー近藤淳子のまもなく本番です】一言も話さず「信頼」を得る方法って!? (1/2ページ)

 講演会やセミナーなどの司会進行の際、アナウンサーが講演者から離れて司会台から質問を投げかける対話形式や、一緒に壇上に上がって会話を進めるトークセッション形式、講演者のプロフィールを紹介した後は、全くクロストークなしの講演になるなど、様々なスタイルがあります。

 中でもクロストークなしの場合は、講演者のプロフィールをしっかり分かりやすいトーンで観客にご紹介することが、司会者としてまず大切です。その方の経歴によっては、聞いたことのないような英語の横文字や、長くてどこで区切るのかわからない肩書があります。事前にプロフィールをいただける場合は、料理しながら、窓拭きしながらなど、普段から実際に口に出して慣らしておけば、自分の知っている言葉になっていきます。口の周りの筋肉や舌の軽い運動にもなりますし、一石二鳥です。自分の言葉として自信がつけば、本番でも落ち着いて話すことができます。

 また、アナウンサーの声のトーンがほどよく明るく、滑舌もなめらかで、表情も穏やかな笑顔だと、会場の雰囲気も自然とあたたまります。声のトーンが低すぎたり、滑舌がデコボコとつまずいたり、緊張感たっぷりの表情ですと、会場は一気にどんよりと暗くなってしまいます。どんな講演会でも第一声を話すのは司会者なので、とにかく第一声が大事です。

 クロストークなしの講演中は、司会台から離れた舞台袖の椅子に座ったり、観客にも見えるステージの端や観客席に座ったりしています。主宰者の意図により、どこで待機するかはケースバイケースです。その際、必ず講演者の話を本気で聴くようにしています。英語のスピーカーの場合は、通訳機をかりて専門用語などもチェックできるように。講演中、クロストークがないからと言って、司会者は「休憩」ではないのです。本気で聴いている姿勢として、講演者の目をみて、しっかりうなずいて、内容によっては笑ったり、驚いたりのジェスチャーを大げさでないように適度にしていきます。講演者も司会者の反応はしっかり視界に入っていますので、観客に向かって話されているのに、私のうなずきを確認して、話題を転換される方もいらっしゃいました。

関連ニュース