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【みうらじゅん いやら収集】妄想の手助けにはならない「使用済みパンスト」 (1/2ページ)

 “恥ずかしいけれど…”

 の、書き出しから始まるエロ本の通販ページの文章。

 高校生の頃はそれを丸暗記して、たまに口に出して読み上げては一人、妄想の世界を彷徨ったものだ。でも、そんな大切な文章、人生でいろいろある内に忘れてしまった。

 内容はざっとこんなところだ。

 家が貧乏で修学旅行の費用が払えない。そこで“恥ずかしいけれど…”“私の使用済みの下着をどなたか買って頂けませんか?”“恥ずかしいけれど…”“とっても汚れています”云々。僕は特に、そーゆーものに興奮出来る輩ではなかったけれど、その一見、いじらしく思える恥ずかしさにグッときてたわけだ。

 今、よく考えると(というか)、単純に考えてもその文章を書いた者は決して女子高生ではない。たぶん、神田かどこかの貧乏エロ本編集部で深夜、無精髭を生やした編集部員が鼻クソでもほじりながら書いたものだろうと推測するが、それで日本各地にエロロマンが運ばれてきたことは間違いない。

 80年代は透き間産業故、よくフーゾクルポの仕事をした。時には当時、流行だったブルセラショップ探訪なんてのもあって、僕はそこで“本気”の使用済みってやつを見た。

 恥ずかしいまでに汚れているものは無かったけど、それには“穿いた本人”の写真が付いていて“親御さんは娘がこんなものまで売ってること、知らないんだろーな”と、大きなお世話なことを思ったものだ。

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