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【トレンドウオッチャー木村和久の世間亭事情】先が分かっていても面白さ「まんぷく」 ガッキー尻目に“予定調和”ドラマに安定感 (1/2ページ)

 NHK連続テレビ小説「まんぷく」は、安心して見られますなあ。ヒロインは32歳の安藤サクラって、あまり初々しくないですが、そこがいい味を出しているんですよね。

 この前の朝ドラの「半分、青い。」は現代劇で、夢を追いかける若者群像でした。話としては漫画家挫折、エリートサラリーマン退職と、夢をさほど叶えないストーリーに、あ然としたものです。

 その点、まんぷくは歴史上の偉人話(モデルは、日清食品創業者の安藤百福氏)ですから、成功するのが分かっています。しかも秋の朝ドラは大阪制作ゆえ、浪花の商人モノが大得意。コケるわけがないのです。

 萬平さん(長谷川博己)が、憲兵に捕まり拷問をされても「この人が死んだら、ドラマが終わるから、死なない」と、安心して見られます。同様に萬平と福子(安藤)の結婚に、母親の鈴(松坂慶子)が反対しても、いつかは折れるに決まっています。戦争で疎開しても、あの家族は、たくましく生き残ると、簡単に先が読めるのです。

 この予定調和というドラマ文法は、時代劇の水戸黄門や銭形平次を見るような、安定感でしょうか。先の話が分かっていても面白いのが、最高のエンターテインメントだと思います。

 順調な朝ドラを尻目に、以前の成功法則を破って、冒険に出たドラマがあります。現在微妙な視聴率なのが、「逃げ恥」と制作スタッフが被っている「獣になれない私たち」(日テレ系、水曜午後10時)です。

 主人公の新垣結衣はセクハラ&パワハラを受けて悩む役で、見ていて辛いです。しかも、彼氏とは倦怠期ですから、ラブコメを期待していたファンは、失望したんじゃないですか。

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