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【高須基仁 人たらしの極意】若手女優の不倫関係を暴露… 男女関係をバッサリ斬る達人・樹木希林さん

 全身がんに侵されながら、75年を生き抜いた女優、樹木希林は偉大だった。もう昔のスキャンダルを蒸し返すリポーターもいなくなったから私が書く。男女の関係をこれほどスパッと鮮やかに斬る人はいなかった。

 かつて女優、島田陽子が全裸写真集に挑んだとき、テレビのワイドショーでコメンテーターをしていたカメラマンが、「鶏ガラのような裸体だ」と暴論を吐いた。樹木の夫でありながら、当時、島田との不倫関係が噂になっていた内田裕也は、「ふざけるな、殴ってやる」とカメラマンに噛みついた。

 そんな内田と離婚騒動が持ち上がったとき、樹木は「愛人の女性には会ったこともありますよ」「どうぞ、さしあげますから」と会見で言い放った。しかし、一方的に離婚届を提出してハワイに逃亡した内田に対しては、「きちんと話し合ってほしい」とテレビを通じて叱りつけた。その後も、“別居結婚”という奇妙奇天烈な形態で、内田に添い遂げた。

 他人にも鋭かった。「寺内貫太郎一家」に続いて、郷ひろみと番組挿入歌の「林檎殺人事件」を大ヒットさせるなど彼女が脇役として名を上げたTBS系ドラマ「ムー一族」。その打ち上げのスピーチで、プロデューサーとドラマに出演していた若手女優が不倫関係であることを暴露したのだ。この女優が妊娠8カ月にあることまでバラした。プロデューサーは妻と離婚し、この女優と再婚して晩年を過ごした。

 当時、樹木は悠木千帆の芸名だったが、不倫を暴露したことについて、「2人の気持ちを軽くしてやろうと思った」と話している。なんと達観した母性だろう。

 いま心配なのは、そんな母性を失って、コメントを出す気力も失った内田裕也の落ち込みだが、それもそれだ。(出版プロデューサー)

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