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映画界の巨星・津川雅彦さんが見せた“カツドウ屋”の矜持

 4日、心不全のため78歳で死去した俳優、津川雅彦さん。「日本映画の父」といわれる牧野省三を祖父に持ち、映画を愛し、映画に愛された“カツドウ屋”人生に静かに幕を下ろした。

 「空いた時間があると映画館に行っている」といわれるほど、とにかく映画が好きな人だった。

 「洋画でも、気に入らないと『俺なら、ああは撮らない』とビシッと批判する。自分ならどう撮るかということを常に念頭に置いて見ていたようです」と映画関係者は振り返る。

 映画論に熱中すると止まらなくなることも。「若い俳優たちのこともしっかりと見ており、監督としての目もしっかりしていた」と先の映画関係者。

 俳優の西田敏行(70)は「実にたくさんの作品でご一緒させていただきました。作品ごとに違う津川さんを目の当たりにして、“津川雅彦”という俳優の底知れぬパワーに驚愕しました。そして本当に大人でした。巨星落つ。先輩ありがとうございました」とコメント。

 映画評論家の小張アキコ氏は、津川さんの映画との向き合い方について「若手監督の作品に出演オファーがあったとき、その監督の過去作をしっかり見たうえで、出演を決めていました。むしろ若い映画人の作品に出ることを楽しんでいたようです」とみる。

 そして「映画のことを本当に愛していた、まさに“カツドウ屋”という言葉がぴったりの人だった」と語った。

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