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【映画通が一度は行きたい京都】小津安二郎監督「彼岸花」の旅館モデルは定宿『佐々木』から (2/2ページ)

 節子を演じた名女優、有馬稲子さんは、山本富士子さんの幸子がきらびやかな和装なのに対し、チャコールグレーの地味な洋装に不満だった。しかし、映画を見て両者の対比が面白く、小津監督の色彩の妙に感嘆した。

 有馬さんといえば、映画黄金期の秘話満載の著書『有馬稲子 わが愛と残酷の映画史』(筑摩書房)が話題だが、その著者、樋口尚文さんの監督最新作で筆者の脚本作『葬式の名人』が今撮影中だ。特別ゲストで有馬さんも出演する。本作は大阪府茨木市の全面協力で製作されているが、茨木市はふるさと納税で製作費を募っている。日本の文化行政に一石を投じる斬新な試みだ(詳細は、https://www.furusato-tax.jp/gcf/308)。返礼品として、クレジット掲載や出演者も参加する試写会招待などもあるので、ぜひ応援のほど、よろしくお願いします。 (おわり、演出家・脚本家・大野裕之)

 ■「東山 八百伊」((電)075・525・0801)の「菜の花漬」は春の名物だが、今の季節だと「あっさり茄子」、「瓜とみょうがのしそ風味」がおいしい。いずれも税込み486円。

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