記事詳細

【ぴいぷる】もう天才少女じゃない 寺久保エレナ「生で弾けるLittle Girl Power」競争激しい本場NYで闘う (1/3ページ)

 サックスの天才少女といわれて12年がすぎた。ニューヨークで超一流ミュージシャンと競って腕を磨き、今春、寺久保エレナ・カルテットとして初のアルバム「LITTLE GIRL POWER」を発売。ジャズとサックスの楽しさを存分に伝えるために、9日から全国ツアーに出る。

 「サックスには人間の声と同じようなハーモニクスがあり、生で聴いていただけると、CDとかでは伝わらない迫力や、細かいニュアンスを感じ取ってもらえます。ジャズは、その場のインプロヴィゼーション(即興)で、音楽という芸術を創り出します。その過程を目撃してほしいです」

 札幌で9歳からサックスを始めて、大きく注目されたのは13歳、中学生のときだ。米ボストン・バークリー音楽大学のサマーキャンプに奨学生として参加できる、「ボストン・バークリー・アワード」を最年少で受賞。瞬く間に評判は広がり、ビッグネームたちがこぞって驚異の才能に着目した。

 ■中学生のとき山下洋輔に呼ばれ

 「中学生のときに山下洋輔さんにピットインに呼んでいただき、東京のシーンに入れました。両親は『すごいこと』と言っていたけど、私は“呼ばれたから行ってきます”くらいの感覚でした」

 最初がそれなら怖いものはない。精力的に巨匠たちとコラボ、高校3年時に「North Bird」でアルバムデビューした。2011年には授業料&寮費免除のプレジデンシャル・スカラシップを得てバークリー音大に入学。「何種類か奨学金制度がありましたが、最終的には寮まで用意してくれました」。大学としても絶対に手放したくない人材だったのだろう。

 卒業後の15年、新天地にはニューヨークをチョイス。厳しい本場でスキルアップしたかった。

関連ニュース