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【みうらじゅん いやら収集】追憶のポルノ映画館 年号替わるまでには文化遺産に… (1/2ページ)

 来年、新しく替わる年号がどんなものなのか? 予想もつかないけど、昭和生まれにとって遂に3つの年号を股に掛けることとなる。

 かつて、明治・大正・昭和と股に掛けた人がいた。うちの近所に住んでたお婆さんがそれで、僕は“妖怪”と裏で呼んでいたものだ。

 「おっぱい、触っていい?」などというセクハラ発言が社会的な問題になっているけど、それは平成になっても根絶出来なかった悪しき昭和の残党たちの仕業。ごめんなさいね。

 「お前のアワビも拝ましてくれよォ~~」

 こんなセリフを堂々、しかも陽気に言ってのけるセンスが’70年代初頭の僕には無かったし、還暦を迎えた今でも全く無い。

 これは当時、頻繁に通ってたポルノ映画館で仕入れたセリフ。日活ロマンポルノだったか、大蔵映画だったか記憶は定かではないけど、海から揚がってきた海女(トップレス&赤フンドシ姿)に向かって、白髪まじりの漁師が言ったのである。「もう、何を言っとるだかぁー!」。海女が返すと「お前のアワビも大変なことになっとるだろ」と突然、スクリーンはアワビの地獄焼きシーンのアップに変わる。

 基本、ポルノ映画は3本立て。グッとくるジャンルもあったけど、特にコミカルなエロ映画は“ガハハ”なセンスが満載で、童貞であり、ロマンチックがまだ色濃くあった僕には本当キツかった。

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