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【フリーアナウンサー近藤淳子のまもなく本番です】「間(ま)」ってそんなに大切ですか!? (1/2ページ)

 例えばアナウンサーがテレビで生中継レポートをするとき、時間制限があるので日常会話よりもスピードは早く、情報量も一気に増えます。その時間制限をフォローできるように、アナウンサーの音声や表情だけではなく、映像、字幕、音楽など制作プロたちの演出がついています。

 ただ、受け手である視聴者は、パソコンに向き合いながら、洗濯物をたたみながら、ソファーでコーヒーを飲みながら…など、どのような状況でテレビをご覧になっているのかわかりません。しかも年代も性別も様々な視聴者が、レポート内容を理解、納得して、次の情報を受け取る準備が出来ないと、ただの垂れ流しの電波になってしまいます。

 では、日常会話よりも早いスピードで情報量も多く伝えるには、アナウンサーは何を意識しているのでしょうか? 大切なポイントの一つとして、「間」が挙げられます。いつも視聴者がついてこられるように、「間」の使い方を事前に自然と考えています。ということは、アナウンサーは、レポート内容を暗記するだけではなく、十分に理解、納得して、一つ一つの情報をレポートしながら、自分の声を聴きながら伝えていく余裕も不可欠になってきます。ただ暗記した言葉を「間」を取らずに、一方的に綺麗な発声・発音でレポートしても、受け手には届きません。

 大切な内容のポイントはゆっくり話し、早く伝える部分とメリハリがあるとより良いと思います。そのメリハリをつけるためには、大切なポイントの直前に「間」を取ると良いでしょう。この「間」は、受け手の準備をうながしたり、注意をひきつけたりする効果があります。また、意味が変わるポイント、話しの転換などでも「間」は必要になってきます。

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