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【昭和歌謡の職人たち 伝説のヒットメーカー烈伝】気さくな人、山口洋子さん 初対面で「これから食事だから一緒にどうぞ」と卵かけご飯を… (1/2ページ)

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 「作詞家は言葉だけだから説得力がないのよ。だから、のっている作曲家と組まないと弱いの。作曲家は1番で済むけど作詞家は3番までいるからね」と笑って言われた。

 作詞家は原稿用紙のマス目を埋め、作曲家は譜面に音符を埋めなければならない。量的な問題ではないと思うが、流行歌は歌詞がまず歌の舞台背景、脚本を決めるから大きなウエートがかかる。それをメロディーにのせて心地よく聞かせることによって言葉は大きく広がる。

 また、「お店のトイレに歌詞の一部が書かれていると、たまらなくうれしいよ」とも言われた。

 山口さんに最初に会ったのは、まだ、駆け出しのディレクターの73年頃、東京・目黒の事務所を訪ねると、「これから遅い食事をするから一緒にどうぞ」といわれ、いきなり丼飯の卵かけご飯をいただいた。

 繊細な作詞家と丼飯には少々戸惑いつつも、気さくな山口さんにすごく親近感を抱いたのも事実。その後は、仕事がなくても事務所に足を運び、話を聞くことが多かった。

 山口さんは名古屋生まれで京都の高校を中退し東映のニューフェイスで女優になったが、見切りをつけて銀座でクラブ「姫」を経営するように。クラブ経営について触れた話がある。

 「酒が好きな人はクラブなんて経営しちゃダメよ」という言葉に、思わず「どうしてですか」と返すと、「酒が好きだと酒好きの気持ちが分かるから、つい許しちゃうのよ」との答えが。

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