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【一服啓上 島田雅彦】加熱式たばこで演出に身が入る 劇作家・演出家 ケラリーノ・サンドロヴィッチ (1/2ページ)

★ゲスト 劇作家・演出家 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(下)

 作家で大学教授の島田雅彦さんと、劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下、KERA)。同世代2人の“一服対談”。明日の活力にもなるアメリカや関西の笑いより、脱力系やオフビートな笑いが好みだというケラさん。コント的だった自身の舞台にも最近は変化が生じているという。

 島田 ケラさんの芝居は、初期はナンセンスコメディーばかりだったわけですが。

 KERA 今はいろんな芝居に挑んでいます。古田新太なんかとやるときはそれこそドリフのコント。先日まで上演していたナイロン100℃の「百年の秘密」は、テネシー・ウィリアムズやユージン・オニールのような近代アメリカ演劇的なものを自分がやるとどうなるかと思ってやったものです。いつも同じだと飽きてくるというか、ナンセンスばかりでは気が狂っちゃいますよ(笑)。

 島田 変わらないのは「男はつらいよ」だけでいい(笑)。あれは一種の儀式なので、反復でなければいけない。

 KERA お客さんもそれを観に来るわけですからね。普通は、毎回違うから「よし次も見てみよう」となる。ちなみに、7月に上演するナイロンの次回作は「睾丸」というタイトルです。タイトルのせいでチケットを売りにくいとスタッフにぼやかれています(笑)。

 島田 何でもセクハラ、パワハラに結び付ける風潮が一部にあるので、気を付けないと(笑)。まあ、「#Me Too」(セクハラ被害を告白・共有するためのSNSワード)が広がる中で、女性が声を上げやすくなったのはいいことですが。

 KERA 例えば、舞台で喫煙シーンがあると、これみよがしに咳をするお客さんがいるんですよ。だから、「喫煙シーンがあるのでご了承ください」とロビーに張り紙をしておきます(笑)。

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