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時々やってくる「ジャニーズの異端児」風間俊介ブーム (2/4ページ)

 それよりも前、『3年B組 金八先生』(TBS系)で、羊の皮を被った狼のような生徒役を好演したのも印象的だったのだが、バラエティーの放送作家としては、風間のトーク力のほうが目についたのは確かである。

 その後、取材などで何度か彼の話を聞く機会に恵まれたのだが、風間はとてもプライドが高く、ジャニーズでありながら、進んで外部の舞台に出演するような面があった。

 ジャニーズの演目とは異なり、外部の舞台では発表会見からして彼がことさらフィーチャーされることは少ないし、たとえ主役であっても、脇役を盛り立てるような言動をする風間。そんな彼に対し、仲良しのタレントからは、「だからダメなんだよ」と言われることがあったそうだ。それは“愛ある激励”だったと思われるが、それをどこか誇らしげに語る風間がいた。

 明らかに独自路線であり、ドラマも曰く“前科30何犯”と、毎度、犯人役。その最たる罪状は『それでも、生きてゆく』(2011年7月期・フジテレビ系)ではなかったか。

 だが、その猟奇的な演技が多くのクリエイターの目に留まることになる。そのなかの一人、脚本家の遊川和彦氏が「朝ドラを壊す」と言って書き下ろした2012年度下期の連続テレビ小説『純と愛』(NHK)で、風間がヒロイン・夏菜の恋人役(のちに夫役)として抜擢されたのだ。

 そこでも風間には、朝ドラなのにパトカーに乗せられるシーンが用意されたし、「壊す」という遊川氏の言葉どおり、風間の最期は寝たきりで終わった。

 果たして、彼の仕事ぶりを見て「一緒にやってみたい」という人たちがまた増えたのだ。なかでもNHKは、Eテレの『ハートネットTV』「ブレイクスルー」のMCに彼を起用。障がいをもつ方とのストレートなトークによって彼らの置かれている境遇や内面に理解を深め、真摯に、しかし、笑いも交えながら向き合ってきた風間には、パラリンピック中継の現地リポーターという大仕事が舞い込む。ここでも、オリンピックのキャスターである中居正広や嵐の櫻井翔とは異なる、地味だが光る存在感を示す風間なのだった。

NEWSポストセブン
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