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【一服啓上 島田雅彦】イギリスのオフビートな“笑い”志向 劇作家・演出家 ケラリーノ・サンドロヴィッチ (1/2ページ)

★ゲスト 劇作家・演出家 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(中)  

 作家で大学教授の島田雅彦さんと、劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチさん(以下、KERA)の“一服対談”。「笑い」についてのお二人の話は、カフカの「わかる人にしかわからない笑い」へ。ケラさんは島田さんの初期の作品にカフカの匂いを感じていたという。

 島田 子供のころクラスに1人はいたじゃないですか、シニカルな、今で言う最も“中二病”的な奴。それが私の原点だと思っているので、カフカの匂いを感じてもらえたのは嬉しいです(笑)。ちょうど今、そういう子供のころのことを書いている最中なんですよ。

 KERA 自伝的なものって、事実誤認がないよう逐一を調べるんですか。それとも自分の記憶を書くということなんですか。

 島田 私の場合は後者かなあ。フィクションの枠組みを使いつつ、ほぼ実話的にという感じです。書いていて思ったのですが、思春期に将来の方向性を決定づけるような体験が誰にもあるじゃないですか。私の場合はキューブリックの「時計じかけのオレンジ」でした。あれを中一の時に見てしまったのが運の尽き(笑)。

 KERA あの映画は音楽もカッコよかった。ベートーベンをシンセサイザーで演奏したりして。

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