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看板倒壊でアイドルが両下肢まひ、湯島聖堂の責任と代償は… 賠償額は5000万~1億円超の可能性 (1/2ページ)

 先月11日、強風で倒れた看板の下敷きになり、脊髄損傷による両下肢まひであることを公表したアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか(26)。今後は車いす生活になる可能性が大きいというが、看板を設置していた東京都文京区の湯島聖堂について、専門家は「慰謝料などの賠償額は数千万円から1億円を超す可能性がある」と指摘する。

 毎日リハビリに励んでいるという猪狩は「私は前を向いています」「今までとは方向性は変わるけど、何かを発信していきたいという気持ちは何ひとつ変わりません」とコメントした。所属事務所関係者も「(今後の活動は)本人次第だが、事務所としては応援していく」と話す。

 事故があった湯島聖堂は、1690(元禄3)年に5代将軍徳川綱吉によって孔子をまつる霊廟(れいびょう)として建てられた。のちに敷地内に江戸幕府の管轄の昌平坂学問所(現在の東京大学の起源)が設置され、論語や儒学などが講じられた。現在は公益財団法人が運営しており、四書五経や漢詩、書道などの講座も開かれている。

 看板は歩道に面した敷地内に立ち、縦約2・8メートル、横約4メートルで、講座やイベントの案内が掲示されていた。事故があった際には完全に歩道側に出ていた状態だったという。

 問題はその責任の所在だ。弁護士の高橋裕樹氏は「被害者が看板を揺すっていたなどの過失がなく、看板が湯島聖堂が設置、保存するものだった場合、湯島聖堂に全面的に責任がある。民事で済むとは思うが、仮にぐらついていた物を放置していたなど明らかに管理に問題があったとすれば業務上過失致死傷として刑事訴追になる可能性もある」と指摘する。

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