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【ぴいぷる】いくつになっても挑み続ける梶芽衣子 プロ意識築いた「鬼平犯科帳」、70歳超えてますますエネルギッシュ (1/3ページ)

 クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」でもオマージュとして使われた『恨み節』は、女の情念が炸裂した魂を揺さぶる歌だった。射抜くような眼光と黒のトレンチコートにガルボハット、全編無言のダークヒロイン。1972年に主演した「女囚701号さそり」で人気は爆発的なものになった。

 「セリフをひと言も発しないでいいのならとお引き受けしました。寺山修司さんが書かれたように、『梶芽衣子は百万人のふしあわせな人々の心が作り出した幻』。私のアウトローのイメージになったかもしれません」

 キリリと整ったポニーテールと体形。何十年経っても同じだと思う人も多いだろう。その礎にあったのは、1989年から2016年まで続いた「鬼平犯科帳」(フジテレビ系)だ。

 「現場は日本一のプロ集団。中村吉右衛門さんが偉大でした。撮影初日は役宅(役人の住居)シーンで同心や密偵役が勢揃いしますが、吉右衛門さんの芝居を見ていないと受けのお芝居ができないので無駄口など叩けません。歩き姿、立ち姿の所作の見事さなど、歌舞伎の知識や技能も教わりました。鬼平の現場はいつもピリッとしていて、ひとりひとりが馴れ合いのない関係だからこその緊張感が画面に表れていたと思います」

 演じていたのは密偵のおまさ。28年間、そのイメージが変わらないように努めた。

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