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弘兼憲史氏 初対面での「お世話になっております」に怒り

 時代の変化の中で日本語は変化していく。そんなことを理解しつつも気になってしまう若者たちの言葉遣いの数々。「今どきの若者は……」なんて言い出せば、嫌な顔をされるのは分かっている。けれど、声を上げて主張せずにはいられない。時代遅れと笑われても構わない--嫌なものは嫌だと声を上げた弘兼憲史氏(70歳)の熱い主張を聞こう。

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 初対面のときや、いきなり向こうから電話がかかってきたときに、「いつもお世話になっております」って言われることが増えました。

 いやいや、会ったこともないお前に、お世話なんかしてないよ!

 昔なら「はじめまして」とか「いきなりお電話してすいません」とか、あるいは私が松下電器(現パナソニック)に勤めていたときなら「もうかりまっか」とか、状況や関係に応じて挨拶の仕方が変わったはず。

 それが決まり文句のように「お世話になっております」と言えば失礼でないという感覚は、変だと思います。

 仰々しく言っておけば大丈夫という考え方に違和感を覚えるんです。

 似たようなのが、「失礼いたしました」。たとえばスーパーで買い物したときに「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれる。それはいいんですが、「持ってないです」と答えると、「失礼いたしました」と仰々しく謝られる。

 まずいことを聞いちゃってすみませんという感じで、言われたこちらもポイントカードを持っていないといけないのかという気になる。謝らないで淡々と「わかりました」で流せばいいじゃない。

 決まり文句さえ言っておけば無難という姿勢に納得いかないですね。

 ※週刊ポスト2018年3月23・30日号

NEWSポストセブン
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