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【ぴいぷる】「今でも愛を探しています」時代を彩ったラブソングの女王・辛島美登里 結婚は焦ることに慣れちゃった (1/3ページ)

 バブルの余韻が色濃く、トレンディードラマも華やかだった頃、テレビから流れるこの人の歌声と切ない世界観は、ひときわ異彩を放っていた。吉田栄作、仙道敦子主演のドラマ「クリスマス・イヴ」(TBS系)の主題歌「サイレント・イヴ」。1990年のことだ。

 「男性が『アッシーくん』とか『メッシーくん』と呼ばれて、女性へのプレゼントはティファニーのリングが定番という時代。ですが、私にとってはどれも現実味がないものばかりでした」

 主題歌のオファーが届いたとき、決まっていたのは「クリスマスが近づく中での恋愛話であるということと配役だけでした」という。脳裏に浮かんだのは、男性から指輪を贈られる女性ではなかった。

 「みんながみんな彼氏がいて、毎日にぎやかに暮らしているわけじゃないはずだと思ったんです。失恋したり、クリスマスを1人で過ごす人もいっぱいいる。そんな人たちに向けた曲がまったくなかったのがすごく嫌だったんです。私自身がそうだったので」

 恋人と決別する女性の姿を歌い上げた同曲は大ヒットを記録し、冬の定番ソングとして定着。以降もカラオケブームの影響でノリのいい曲が重宝された音楽シーンにおいて、独自のラブバラードを模索し続け、いつしか“ラブソングの女王”と呼ばれた。もっとも「歌うのは苦手なんですけどね」と照れ笑いする。

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