記事詳細

【伝説の歌姫 ちあきなおみの言葉】「喝采」が生んだ「悲恋歌手」のレッテル 亡くなった恋人をしのぶ恋歌も実際は… (1/2ページ)

★(3)

 鬼子母神の唇、いや、ちあきなおみは「鬼子母神は人間の子供と安産の守り神となって、世に貢献しているのです」と説明してくれた。

 お釈迦様に仕える鬼子母神は仏教を守護する女神で、自分が産んだ500人の子供を育てるために栄養補強が必要だった。そのために人間の子供を捕まえては食べ続けていたのである。

 そのことを知ったお釈迦様は、彼女が一番かわいがっていた一番下の子供を隠してしまう。母親は半狂乱で子供を捜すが見つからない。子供をなくした母親の苦しみを知り改心する。そんな物語である。

 私も補足して「ザクロ説」を調べてみたら、「鬼子母神が人間の子供の代わりに、人肉の味と似たザクロを食するようにと、お釈迦様が勧めたというのは、日本で作られた俗説」ということが分かった。

 私の「唇」インタビューで、彼女が「赤ん坊を食べたような唇」と表現したのは艶っぽい歌手のイメージに似合ったコメントと思ったが、実はこんな裏があったのである。

 子宝の守護神である鬼子母神を理解していた彼女の母性から出た「一言」だったのである。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう