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元レースクイーン 廃止論争で「自分を否定されたよう」と号泣 (2/3ページ)

 「芸能界にも、レースクイーン出身の方々はたくさんいます。ただ美人でスタイルが良くて、ニコニコして立っていれば良い……そう思う方がいるのも事実でしょうし、男に媚びる、性的な仕事だという人もいます。でも、決してそうではない。モータースポーツ界の発展のために、エンターテインメント的な側面から盛り上げていこうと、私たちは頑張ってきた。体型維持に努めたりウォーキングや立ち方の勉強をしたり、話し方や振る舞い方の教室にだって通った」

 実際に、男性ドライバーやスポンサーの中年男性に媚を売り、イベントを盛り上げる技術ではなく、処世術のみを駆使してレースクイーン界で生き残った女性もいる。しかし、それはどんな世界でも起こりうること。男性であっても、仕事のスキルではなく処世術だけで世間を渡っている人はいる。にもかかわらず、女性だけがその手法を否定されるのならば、女性であること自体を否定していることにならないか。さらに続ける。

 「こうした判断がなされること自体、私たちの権利が侵されていると感じます。この判断をした方々は私たちのことを「下品で汚いことをやっている」と指摘しているかのように受け取れます。本当に許せません」

 実際に、レースクイーンやレース会場のコンパニオン役の女性は、日本国内でもこの数年で激減した。もちろん、不況からくる人員削減という面もあったが、様々な団体から「要請」が日々突きつけられ、レースを放送するテレビ局、広告代理店にも同様の「意見」が寄せられ、そのほとんどは「性を売り物にするな」という指摘だったという。だが、その指摘は一体、誰のためなのか。女性の権利のためだというなら、その女性がみずから勝ち取った仕事を奪おうとする「意見」には矛盾がある。

 執拗に目につくものに向かって「性差別だ」と言い続けたら、それこそ個々人の権利や主張がぶつかり合い、生きにくい世界が形成されるのではないか。別の現役レースクイーン・Mさん(20代)も、世の中の流れに危機感を持っている。

 「こういった世論を受けて、レースクイーンが登用される機会が少なくなっていたのは事実です。最初は衣装が過激だと言われ、そのうち「勝負の場にそぐわない」と言われたかと思うと、今度は仕事自体が「蔑視」だと。私たちを否定する人たちは、私たちに何か恨みでもあるのでしょうか? レースクイーンだった私達は、今後どうすれば良いのか? それは誰も教えてくれません」

 差別だと批判する人がいるから、と忖度し続け、このような行き過ぎた表現規制の先には何があるのか。さらなる「女性達の危機」が待っているのかもしれないと、声を震わせる。

NEWSポストセブン
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