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特撮ヒロインの役割 ヒーローのサポートから最前線の戦士へ (1/2ページ)

 2016年に82億円もの興行収入を記録した『シン・ゴジラ』(東宝)は、特撮王国ニッポンの底力を内外に見せつけた。庵野秀明総監督による息をもつかせぬ展開は圧巻だったが、石原さとみが演じたカヨコ・アン・パタースン米国特使もまた、特撮ヒロインの系譜に新たな色彩を加えた。

 1954年に第1作の『ゴジラ』が公開されて以来、特撮というジャンルは、世界に類を見ない驚異的な発展を遂げた。一連の東宝特撮映画に対抗するように、大映の『ガメラ』シリーズも台頭。テレビ時代が幕開けすると、『ウルトラマン』『仮面ライダー』『秘密戦隊ゴレンジャー』と、今なおシリーズが続く強力なコンテンツが次々と登場する。

 そして、特撮ヒロインの役割もまた、時代に合わせて変遷を重ねた。テレビ特撮の黎明期である1960年代には、主人公(ヒーロー)を陰で支える女性隊員や家族などの協力者という役柄がほとんど。その任務も、通信やメディカルケアに比重を置く。『ウルトラマン』のフジ・アキコ(桜井浩子)や『ウルトラセブン』の友里アンヌ(ひし美ゆり子)はその代表例だ。

 1970年代に入ると、ヒロイン自ら戦いの最前線に入ってゆくケースが急増する。男女の合体で変身する『ウルトラマンA』の南夕子(星光子)はもとより、変身前でもアクションを見せた『秘密戦隊ゴレンジャー』のペギー松山(小牧リサ)、生身の姿で戦う『快傑ライオン丸』の沙織(九条亜希子)や『スーパーロボット レッドバロン』の松原真理(牧れい)は、肌の露出も多く、熱狂的に支持されたのだ。

NEWSポストセブン
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