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【ぴいぷる】熱量のドラマづくり、映画監督・若松節朗氏「俳優と同じにならないと、いい芝居撮れない」 (1/3ページ)

 巨大航空企業の内幕と会社に翻弄される個人を描いた『沈まぬ太陽』、山一証券破綻後に原因究明や清算処理にあたった社員らの奮闘を追う『しんがり ~山一證券 最後の聖戦~』…。社会性の強い骨太な作品で、メガホンを取ってきた。

 昨年12月までWOWOWで放送された最新作の『石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~』は、実際に起きた外務省機密費詐取事件を題材にしている。巨額の公金をだまし取り、私的流用した外務省のノンキャリ職員を追い詰める警視庁捜査二課の刑事たちを描き出した。

 「聖域」とされる機密費をめぐる事件に切り込んだドラマに対し、これまでにない反響があったという。

 「普段ものすごく厳しいことを言う方が、『久しぶりにいいものをやってるな。俳優たちがみんないい。それは監督がいいからだ』と褒めてくれたんです。『あっ、まだ(自分は)イケてるのかな』と思いました」

 俳優の良さを引き出す姿勢は、撮影場面にもよく現れている。物語のクライマックス、刑事(佐藤浩市)の調べに外務省職員(北村一輝)が自白するシーンでは、俳優の表情を引き出すことにこだわった。指示は「止めずに撮ります」だけだった。

 「僕らも撮っているときに呼吸一つできないんです。ずーっと役者と同じように見ていて、終わった瞬間は『ハァ、ハァ』という感じです。『カーット!』と言えず、ただ握手しに行くだけでした」と振り返る。その甲斐あり、「最高のカット、最高の芝居を撮れました」と話す。

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