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桂春之輔が四代目を襲名へ「春団治」復活で“伝説”続くか 求められる“格”、時期尚早の声も (1/2ページ)

 爆笑王の異名を取った初代から、洗練された高座で魅了した三代目まで、数々の伝説に彩られた落語家「桂春団治」の四代目を桂春之輔(69)が今月11日に襲名する。上方落語の四天王の一人に数えられた三代目の死去から2年余り。上方を代表する大名跡の復活で、寄席に新たなファンを呼び込めるか。

 「代々、共通しているのは華やかな芸風。踏襲できるか不安もあるが、とにかく力まずリラックスして臨みたい」

 昨年12月下旬、大阪天満宮(大阪市北区)で襲名披露公演の成功祈願を終えた春之輔が口にした。

 1965年に三代目に入門し、人情ばなしの「幸助餅」や「子は鎹」などを得意としている。上方落語協会の副会長として、会長の桂文枝(74)を支え、落語定席「天満天神繁昌亭」(同区)の運営や若手の育成に努めるベテランだ。

 春団治といえば、初代は明治から昭和初期にかけて絶大な人気を誇り、借金や女性問題で世間を騒がせた。豪快な生きざまは何度も舞台化され、「芸のためなら女房も泣かす」という都はるみ(69)と岡千秋(67)のヒット曲「浪花恋しぐれ」の一節でも知られる。

 本格的な話芸で評価された二代目、その長男で厳選したネタを練り上げた三代目と、それぞれが時代を代表する名人だった。演芸評論家の相羽秋夫氏(76)は「ストーリー性を重視する江戸に対し、上方落語は面白さを追求する。その象徴といえるのが初代春団治。ふさわしい『格』が求められる」と語る。

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