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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》「悪役」は再び輝く? トーニャ・ハーディングに熱視線 (2/2ページ)

 概して、ハーディングに好意的なものが多い。恵まれない環境で育ったことに対する同情心が集まっていることに加え、ストレートに感情を発して前向きに取り組む姿に、人々が鼓舞されていることも背景にあるように思う。

 ハーディング本人も映画の仕上がりに満足しているようで、映画の宣伝にも参加するなどメディアにひっぱりだこ。1月7日にロサンゼルスで行われた「ゴールデン・グローブ賞」の授賞式にも、セレブに混じって、セクハラ撲滅を誓う証の黒いドレスを着て姿を現した。

 映画をみると、気になるのは被害者であるケリガンの反応だ。ケリガンは米紙ボストン・グローブのインタビューに「言うことはない、映画も見ていない」とコメント。ケリガンは事件直後こそ「悲劇のヒロイン」と同情が集まったが、暴言などが報じられるなどしてバッシングも浴びた。被害者であるものの、米国では、決して人気のあるアスリートとはいえないのが現状だ。

 四半世紀がたっても、人々の興味をひきつける氷上の戦い。フィギュアスケートという華やかさもさることながら、世間は、女たちの戦いが大好物なのだ。そして、稀代の「悪役」にも信頼回復のチャンスを与えようという機運が、米国らしいなぁと感じている。(M)

 ニューヨークの街のこと、米社会のこと何でも取材中。

 【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。1月のお題は「春」です。

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