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朝ドラ『わろてんか』 残念ながら現時点では笑えない理由 (2/3ページ)

 【2】「笑い」は結果のはず。なのに……

 面白いことを見て、つい笑いが出てしまう。クスッと笑みがこぼれてしまう。爆笑してしまったりする。ということは、しょっちゅうあります。しかし最初から「笑いとは」みたいな話をされても、白けるばかり。

 この朝ドラでは「笑い」についてよく話題にします。「笑いは人を救う力がある」とか「一生笑わせることを約束した」的な話が多く、そのわりに、笑いを誘うシーンがあまりに少ないのでは。

 もちろん、何とか視聴者を笑わそうとしているのでしょう。不良品のパーマ機を使ったら髪の毛が焦げたり、おばちゃんを無理矢理おねえさんと言い換えさせたり。刃物振り回してのチャンバラごっことか。今どき小学生でも笑わないレベル。これでは大人はちっとも笑えません。

 【3】「モデル」は必要?

 ご存じ、吉本興業創業者・吉本せいがモデルのドラマ。しかし、関西人の中からはこんな批判も聞かれます。

 「大阪の一大文化を築き上げた人物が京都出身という設定に『納得がいかない』との声が相次いでいる」(週刊朝日2017.10.11 )

 たしかにドラマの中で、てんの実家は「京都の薬屋」。この設定の「ねらい」がよくわらない。大阪と京都では、話のテンポも笑いの質も違うというのは常識でしょう。吉本興業が象徴する大阪文化は「コテコテ」、京都の文化は「はんなり」。地理的に隣り合わせとはいえ、一緒くたに「関西」として括ることはできないはず。

 つまり、吉本せいがモデルと言いつつも、いったいどこまでご都合主義で変更していいのか。これはフィクションです、と言い切ればそれでいいのか。どこまで変えてしまったら笑えないのか。

NEWSポストセブン
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