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【みうらじゅん いやら収集】AV女優の「ヌードモデル」、幸せな時代になったもんだ 裸婦が描けると美大に入学したのに… (1/2ページ)

 裸婦に対し、裸男とか裸紳なんて言葉、あるのかもしれないが、あまり馴染みがないのは、女豹は人気があって男豹は全く人気がないのと同じ現象だと思う。

 僕は10代の終わり、2浪までしてようやく念願の美術大学に入学したが、遅刻ばっかでほとんど朝の授業に出ることはなかった。

 でも1日だけ、どーしても出なくちゃいけない、いや、出たくてたまらない授業内容を聞き、前の晩から寝ずに登校したことがある。

 それは“ヌード・デッサン”だった。

 童貞喪失してまだ日にちも浅く、ヌードモデルを前にして果たしてデッサンなど描くことができるのか? かくはかくでも、ヌードモデルをオカズにマスを掻きたくなるのではないか?

 いろんな心配が僕の頭を過(よぎ)ったけども、まずは席取りが肝心。たぶん少し高い台の上にヌードモデルは立つか、座るかしているだろうし、僕たち学生はそのまわりを取り囲むようにしてイーゼルを立てデッサンを開始する。当然、席決めは早くデッサン教室に来たもの順だ。

 ストリップで言うところの“かぶりつき”を取りたいなら誰よりも真っ先に並んでいなければならない。

 僕がその日、学校に着いたのは授業開始の1時間ほど前。既に長蛇の列ができていたのには驚いた。特に男子生徒は間近にヌード、さらに言うと女性器をかぶりつきで見たいと必死だった。

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