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【フリーアナウンサー近藤淳子のまもなく本番です】言うは易く行うは難し 平常心を保つコツって?!

 かつて、ラジオ番組のゲストにロックバンド、スターダストレビューの根本要さんがお越しくださいました。なんと私の大好きな曲「木蓮の涙」を、生放送のサプライズで弾き語りしてくださったのです。一人の女性として胸がしめつけられるような感情がふきだし、感動の涙を流してしまいました。パーソナリティーとしては、涙を流しても気の利いた感想を伝えられれば良かったのですが、後からプロデューサーに「ただ泣いてしまっては自分だけで勝手に感じていることになってダメ。もっと俯瞰(ふかん)で自分の立場をわきまえるべきだ」と指摘されました。

 また別の日に行われた藤井フミヤさんのインタビュー収録時。ラジオブースではなく、とある応接室のテーブルに隣同志で座り、かなりの至近距離で収録がスタート。私の青春時代の国民的スターだった藤井さんの目力があまりに華やかで、冷静を装いながらも目をあわせられないほど動揺してしまいました(笑)。

 そんな若かりし頃の自分自身にも伝えたいのですが、数々の現場を乗り越えている先輩アナウンサーに教えていただいた、「平常心を保つ」ためのコツがひとつあります。インタビューゲストに圧倒されて、目も合わせられないような相手と向き合うときには、「目を直接見なくても、目と目のあいだ、眉間あたりを“ふわっ”と見る」というものです。

 直接目を見なくても良いので、この方法で自分でも驚くほどに平常心を楽に保てたことがありました。眉間をみられている相手には、意外にもその相手自身の目をみているような視線を感じてもらえます。ずっと続けなくても慣れてきたらいつも通りの無意識の状態に戻せばいいだけです。興味の沸いた方は、身近な友人家族と視線の送り方の練習をしてみるのも良いかもしれません。このコツが自分に合ったと思ったなら、ぜひ実際にトライしてみてください。

 また、相手と同じような動作をして、相手に寄り添うのも、ひとつの方法です。相手がコーヒーを一口飲んだら、同じようにコーヒーを一口飲む。相手がコーヒーカップに手を添えたら、同じように。小さな動作を何気なく真似していくのです。相手がゆっくり心を開いてくれたり、自分への興味を持ってくれるようになることも。その証拠なのか、相手が自分の小さな動作に寄り添ってくれることもあります。コミュニケーションは格段にスムーズになり、平常心も保ちつつ、充実した話の展開が期待できるのではないでしょうか。

 なんだか偉そうに書きましたが、言うは易く行うは難し。ただ、平常心を保つコツを全く知らずにチャレンジするよりは、色々試して実践を積んでいければ良いなと思っています。インタビューに限らず、初めてのデート相手との会話や、会社の営業など、ふと思いだしたら応用してみてはいかがでしょうか?

 ■近藤淳子(こんどう・じゅんこ) 1975年1月30日生まれ、愛媛県出身。報道キャスター、情報番組レポーター、ドラマ、CM出演、ラジオパーソナリティーとして活躍中のホリプロアナウンサー(元TBS系北陸放送)。また、日本酒きき酒師の資格を持ち、日本酒コンテスト審査員や日本酒コラム執筆連載、コンテンツ番組「日本酒記」やライフスタイル音声マガジン「SELECTORS」などで日本酒の魅力を伝える。全国のお酒イベントでも多数司会を勤めている。2009年から主宰する女性限定の「ぽん女会」で、蔵元と日本酒とお料理を楽しむ空間を企画プロデュース。多くのメディア媒体がその活動を掲載。公式ブログ「あ・い・ろ・ぐ」。一児の母。

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