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【酒井政利 時代のサカイ目】桐谷健太&菅田将暉、映画「火花」でみせた“芸人力” 共に大阪出身、日常の中にあったお笑い (1/2ページ)

 “鬼ちゃん”“浦ちゃん”でおなじみの菅田将暉と桐谷健太が、今度は映画でタッグを組んだ。

 映画『火花』は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹の芥川賞作品で、283万部の発行部数を誇る同名の大ベストセラーが原作。監督はお笑いコンビ「130R」の板尾創路。最近はすっかり俳優としての顔が定着しているが、監督としても、映画『月光ノ仮面』がモントリオール映画祭に出品されるなど評価は高い。

 漫才の世界で結果を出せずに底辺でくすぶっている芸人を菅田と桐谷が演じる。ふたりとも大阪出身なので、お笑いは日常生活の中に普通に組み込まれて育ったという。

 菅田は「人を笑わす、この痛みがないと、生きていけないとすら思っています」と言うほどのお笑い好き。

 「幼い頃から人を笑かして笑顔と笑い声が生まれたときのエネルギーが好きでした」とは桐谷。

 板尾の強い希望で、主題歌は桐谷と菅田ふたりが歌う『浅草キッド』。

 ビートたけし作詞作曲の楽曲で、自身の貧しくても夢を捨てなかった売れない漫才師時代や相方への熱い思いを描いている名曲。また同名の青春自伝エッセーも発行されており、ストリップ小屋でのたけしの下積み一代記として、ツービートという漫才コンビ結成の顛末や師匠で芸人の破天荒な半生が描かれている。

 まさに“浅草キッド”は『火花』の世界観と重なっている。『火花』と『浅草キッド』、この2作を繋げたのは、板尾監督の感性のなせるものだろう。

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