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【玉袋筋太郎 玉ちゃんの酔滸伝】心強い味方の出現! 冷静で正確な眼で学術的に研究した本「スナック研究序説」 (1/2ページ)

 白水社から「スナック研究序説 日本の夜の公共圏」という立派な本が出版されました。

 私もスナックに関する本を何冊か発表させてもらっています。そのほとんどが初心者に向けたスナックへのアプローチの仕方、スナックでの楽しみ方、ご法度事、エピソードなど、あくまでも私が体験してきたスナックでの現場のお話をまとめたお笑い方向の中身でした。

 しかし、この「スナック研究序説~」は、スナックに目を向けることなどないのではないかと思うような一流大学教授の先生方が、それぞれ得意の分野である、法哲学、政治学、日本文学・美術史、行政学、刑法、政治思想史、憲法、日本漢文学でもってスナックを真面目に計測、分析、分解、解説しているという1冊なのです。

 「世の先生や学者に、オレのスナックの何がわかるってんだよ~」とクダを巻くような私ですが、この本を読んでみると(難しい言葉が多くて難儀しましたが…)、素晴らしい研究結果が発表されています。ここまでスナックという形態・業態を研究しつくされると、私が今まで偉そうに「スナックとはなんぞや」と講釈をたれていたことが恥ずかしくなるほどです。

 スナックというものは、物事を「白か黒か」で判別するのではない、グレーなジャンルとして楽しむのが私のモットーでした。これは親の稼業がスナックだったから、その流れで「スナックっていうものは…」という、これまでの因習の中で感じていたものでした。

 ですがこの本は、識者から見たら怪しく滑稽に映るスナックという世界を、膨大なデータ、そして冷静で正確な眼で学術的に研究して、「スナックとはどういうものなのか」を世に示してくれています。

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