記事詳細

“侍もの”新作「たたら侍」米でヒットなるか ロケ地観光資源化にも注目 (1/2ページ)

 ハリウッドで「侍もの」の作品がヒットすることがある。トム・クルーズ(54)や渡辺謙(57)、真田広之(56)らが出演した「ラストサムライ」(2003年)はその代表例だろう。

 ハリウッド業界が選ぶ好きな映画ベスト100には、黒澤明監督の「七人の侍」(1954年)もランクインしている。「47RONIN」(2013年)や「BUNRAKU」(10年)といったアレンジものもあり、根強いファンがいると分析されている。

 その「侍もの」の新作「たたら侍」(日本公開20日、米国公開6月2日)のプレミアイベントのため、エグゼクティブ・プロデューサーのEXILEのHIRO(47)やAKIRA(35)、主役を務めた劇団EXILEの青柳翔(32)らがロサンゼルスを訪れた。

 舞台は戦国時代の出雲。唯一無二の鉄「玉鋼」を生み出す製鉄技術、たたら吹きの伝統を引き継ぐ宿命を背負った男が、侍になることを夢見て旅に出る。その先に待ち受ける苦難は……。

 昨年のモントリオール映画祭のワールドコンペティション部門で最優秀芸術賞を受賞した。津川雅彦(77)や笹野高史(68)、宮崎美子(58)といったキャスト陣の好演も光る。

 侍同士が斬りあう合戦シーンも当然あるが、青柳演じる主人公が戦わずに、追い詰められていく心の変遷のほうが印象に残る。在ロサンゼルス日本総領事公邸で8日に開かれた記者会見で、青柳は「(主人公の)伍介の最後の行動は、憎しみの連鎖を絶つという成長を表現した」と語った。

 侍アクションというより、伝統や人の心、謙虚さ、生き様、という描写が米国で理解されるかに注目したい。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう