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【榊淳司 マンション業界の秘密】タワマンという住形態は近未来の“絶滅危惧種” 長期存続建物の保守や法制度に課題 (1/2ページ)

 先日、ヨーロッパのメジャーな街に住んでいる知人とスカイプで対話した。その折、改めて言われたことがある。「榊さんの言うように、ヨーロッパ人は基本的にタワマンみたいなところには住みたがらない」と。

 私は2年ほど前、『限界のタワーマンション』(集英社新書)という拙著を世に問うている。日本人はこれまでタワマン好きが多数派であったが、ヨーロッパ人たちの常識は少し違っているということを指摘した。

 実際、ヨーロッパの主要都市の旧市街では、高層建築を見かけることはほとんどない。ロンドンには何棟かのタワマンがあるが、ほとんどが新たに開発されたエリアに立っている。

 アメリカの大都市には日本のタワマンに類する集合住宅が多い。しかし、大多数のアメリカ人に好まれているかというとそうでもなさそうだ。

 ニューヨークには金ピカに施されたトランプタワーがあるが、そこに好んで住んでいる人が、アメリカの上流人たちにリスペクトされているとは思えない。

 日本では1997年の建築基準法改正以来、都心や湾岸エリアでタワマンがつくりやすくなった。だから2000年以後は雨後のタケノコのごとく建ち始めた。

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