記事詳細

【コロナが変えた会社のカタチ】パソナグループ(下) 環境で変わる仕事の意欲 「淡路島の地域活性化の一助になれば」 (2/2ページ)

 10月19月から開催した同社主催のオンラインセミナー「事業創造フォーラム」は、講師を東京本社や淡路島に招き、「コロナ禍がもたらす『社会のあり方』改革」などをテーマに、各企業の代表者や人事担当者ら参加希望者約1000人を対象に開いた。「日ごろお世話になっている講師のアテンドなどもあり、この1週間は東京勤務でした」。

 渡辺氏は学生時代から、人材派遣の仕組みに関心を持っていた。北海道白老町の出身で、夕張炭鉱の閉山や室蘭製造所の閉鎖などで、働く場を失った人の家族を身近に見てきたからだ。

 「何とか中高年の再就職先が見つかる方法はないものだろうか」、そんな思いがパソナグループの入社につながった。

 日本人の働き方は今後、どう変わっていくのだろうか。「ワーケーション」や、「サテライトオフィス」での仕事の進め方がますます増えていくという。

 「どちらも環境を変えることで仕事の意欲も質も変わってきます。私自身そうなのですが、自宅で仕事をしていてもあまりはかどりません」

 パソナグループは今後、淡路島にさまざまな企業の社員に自由に活用してもらえる「サテライトオフィス」を設置していく計画だ。「それが淡路島の地域活性化と日本人の働き方改革の一助になれば」と渡辺氏は言葉を結んだ。

  (エフシージー総合研究所  山本ヒロ子)

 ■パソナグループ 1976年の創業以来、企業理念「社会の問題点を解決する」のもと、だれもが自由に好きな仕事を選択、働く機会を得られることを目指し、さまざまな社会インフラを構築。2003年、業界で初めて東証1部上場。国内外に67の子会社を展開。代表取締役グループ代表・南部靖之。

 ■渡辺尚(わたなべ・たかし) 1989年、専修大卒、テンポラリーセンター(現パソナグループ)入社。再就職支援・人材紹介事業を核とするパソナキャリア(現パソナ)代表取締役社長などを経て、2018年から現職。読書家で、社内で定期的に「読書会」を開催。55歳。

 ■山本ヒロ子(やまもと・ひろこ) 早大卒。40年以上にわたり、企業や自治体、大学の危機管理と広報活動について取材。コンサルティング活動も行ってきた。取材件数は延べ2000社以上に上る。

関連ニュース