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【定年後・自走人生のススメ】労働市場に“8つの変化の波” 注目は「人手不足」と「生涯現役・70歳定年」 (1/2ページ)

 人口構造の変化に伴って労働力不足が深刻化を増す中で、日本の労働市場は大きな変革期を迎えている。社会の変化や時代の要請に対して、企業や私たち個人はどのように対応していくのか? このような疑問に対して、定年後研究所とニッセイ基礎研究所では共同で、『未来の労働市場変化と適応方策に関する調査研究』(2020年4月)を行った。

 「1億総活躍」「働き方改革」「70歳就業機会確保法成立」など、政府主導の政策が相次いで打ち出されている。このような中で、日本の労働市場にはさまざまな「変化の波」が押し寄せている。今回の共同研究では、次の“8つの波”をとらえることができた。

 (1)人口構造の変化に伴う「人手不足」

 (2)人生100年時代を踏まえた「生涯現役・70歳定年」

 (3)働き方改革に伴う「働き方の多様化・柔軟化」

 (4)「健康経営」

 (5)科学技術の進展に伴う「AI・Society5.0」

 (6)社会の変化の中で現れた「就業形態の多様化(雇用契約を結ばずに働くギグワーカーの出現等)」

 (7)時代の要請として期待が高まる「JOB型労働市場への転換(従来のメンバーシップ型からの転換)」

 (8)これらが進展する中で進むであろう「雇用の流動化」といった波

 「人手不足」から「(2)生涯現役・70歳定年」への流れは、やはり注目すべき“波”であろう。パーソル総合研究所と中央大学が行った推計では、2030年には644万人の人手不足が生じると推計されている(パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」2019年)。

 日本全体の人口は減少局面にあるが、高齢者は少なくとも40年まで増え続ける見通しだ。高齢者が社会になかで生き生きと活躍し続けられるかどうかは、一人一人の人生にかかわる問題であると同時に、社会全体の活力や社会保障制度にも影響を及ぼす重要なことである。

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