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5G元年は結局「から騒ぎ」に終わる? 新技術が日本を変えられない真の理由 (1/3ページ)

 2020年春から5G(第5世代移動通信方式)の本格的な商用サービスがスタートする。メディアには「5Gで社会が変わる」「5Gが日本の未来を開く」など、仰々しいタイトルが並んでおり、何かスゴいことが起こるかのような雰囲気だが、スタートまで半年を切っているにもかかわらず、消費者がイメージできる具体的なサービスの話は聞こえてこない。そもそも5Gとはどのような技術で、誰トクのサービスなのだろうか。

 通信速度は100倍、でもメリットは?

 5Gは、現在主流となっている4G(あるいはLTE)に続く、次世代モバイル通信規格のことを指す。携帯電話の通信サービスにはさまざまな用語があって分かりづらく、4GとLTEの名称はかなり混同されている。厳密には4GとLTEの規格は異なるが、LTEも4Gとして扱ってよいとの合意ができているので、実質的にLTEは4Gに含まれると解釈されている。

 10年より後にサービス契約したスマホであれば、たいていLTEか4Gなので、もし5Gが本格的に普及することになれば、10年ぶりに通信規格が大きく変わることになる(以下ではLTEについても4Gと記述する)。

 5Gのサービスの最大の特徴は圧倒的な通信速度である。5Gにおける最大通信速度は毎秒20ギガビットとなっており、毎秒200メガビットから1ギガビット程度だった4Gと比較すると、20倍から100倍の速さということになる。20ギガビットはあくまでピーク時の通信速度なので、実際はその半分くらいだろうが、それでも現状と比較すると劇的に速くなるのは間違いない。

 だが、スマホの利用者という立場からすると、通信速度が劇的に速くなることがどれだけのメリットかと言われると、少々返答に困る部分があるだろう。

 ユーザーの大多数に実は「必須」ではない?

 スマホで1日中動画を見続ける人や、光ファイバーを使った固定のインターネット回線(NTTの商品名でいえばフレッツなど)の代わりにモバイル通信でネット接続している利用者、あるいは出先でテザリング(スマホを使ってPCなどをネット接続すること)を多用する人の場合には、高速通信の恩恵を受けられるかもしれない。

ITmedia ビジネスオンライン

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