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【新・兜町INSIDE】「サウジショック」に警戒! 世界最大のIPOで波乱か

 サウジアラビア政府が運営する世界最大の石油会社サウジアラムコが早ければ11日にも上場する。上場時の時価総額は米アップルの130兆円を大きく引き離して190兆円近くに膨らむ可能性があり、世界最大の株式新規公開(IPO)となる見通し。市場関係者は「規模が大きすぎるため、世界の投資家は『サウジショック』に見舞われるリスクを警戒している」(外資系証券幹部)と話す。

 IPO価格は5日に発表され、11日にサウジの証券取引所に上場する予定。サウジアラムコ株の購入のため投資ファンドや年金基金などの換金売りが予想され、世界の株式市場で売り圧力が一時的に強まりそうだ。

 日本では上場時の公募を実施せず、これまで購入希望を出した投資家は潤沢なオイルマネーを抱える中東勢が大半とみられる。しかし、IPOの人気が過熱してサウジアラムコ株が高騰すると、「国際石油開発帝石や大手商社株など資源株に欧米投資家の換金売りが増え、東京市場から資金が吸い上げられてしまう」(国内運用会社)との見方もある。

 【2019年12月4日発行紙面から】

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